なぜ気象の変化で頭痛になるのでしょうか
「なんだか頭が痛いと思ったら、やっぱり雨が降るみたい」といったように、天気が崩れる前に体調不良になることがあります。
頭痛以外では雨が降る前にヒザなどの関節が痛んだり、ぜんそくの発作が出たり、古傷が痛むなどを訴える方もいらっしゃいますね。
身体の痛みだけではなくて、うつや不安症などの精神的な症状も悪化することもあります。
そういえば私の祖母も体調の変化から天気の変化を言い当てていたように思います。
この様な天気や気圧の変化で頭痛など体調不良を起こす原因は自律神経の活動と深い関係があります。
自律神経の働きについて
自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は血管を収縮させて身体を活動的する働きがあります。副交感神経は血管を広げてリラックスさせる働きがあります。
雨が降る前には気圧が急に下がるのですが、そのような気圧の変化はカラダにとってストレスですので、自律神経がストレスに抵抗して体を常に調節してくれています。
難しい言葉ですが、このように身体を常に調整してくれていることを身体の恒常性(こうじょうせい)、またはホメオスタシスといいます。
しかし自律神経の調整がうまくいかないと、体調が悪化して頭痛や関節痛などが起こる原因となります。
そしてこのような気圧の変化で起こる頭痛や体調不良には整体治療がとても効果的です。
自律神経が過敏になると頭痛を起こす
東洋医学では、ストレスに対して自律神経の調整がうまくいかないのは自律神経の反応が過敏になっている状態と考えます。
このストレスに対する自律神経の過敏な反応は、首のズレなど身体のゆがみが一番大きな原因です。
西洋医学の研究でも気候の変化で体調を崩す人は、耳の血流が悪いというデータがあります。
つまり耳への血行不良が自律神経の調整能力を崩して過敏にしている根本原因です。
首のズレを矯正して血行不良を改善する
耳には大切な自律神経があり、そこに血液を送っているのは首の前側にある血管(けい動脈)です。
首のズレが慢性化することで耳の自律神経への血行不良が起こり、低気圧などの気象の変化に対応できなくなってしまいます。
当院でも来院される頭痛患者さんのうち、多くの方が気象の変化による頭痛を訴えられるのですが、整体治療で首のズレを整えることで、気象の変化による頭痛が改善されています。
低気圧による頭痛が多い時期はいつ?
気圧の変化による頭痛や体調不良は特に春や秋に多く、この時期は天候の変化が起こりやすく、また強い風が吹きやすい季節でもあります。
この様に春や秋は体へのストレスが多くなり、頭痛が起こりやすい季節といえます。
そのほかでは梅雨時や台風が通過する時にも気圧の変化による頭痛が起こりやすいです。
低気圧が来る前に身体を整えておく
低気圧などの気象の変化は、あらかじめテレビなどの情報で予想がつくものです。
もしあなたが天候が崩れる前によく頭痛になるのであれば、天気が崩れる前に早めに治療をしておくなどの対応がとても重要です。
低気圧が来る前に首のズレを整えるなど身体のメンテナンスをして、頭痛にならない体つくりをしましょう。